ですからタネまきの適期は暦だけでは語れません。その年によって同じ時期でも気温がちがい、去年と同じ日にまいても早すぎたり、逆に遅すぎたりすることもあります。また、多くの書籍、そしてこのサイトも関東を基準にしているので、もっと寒い地域や逆に暖かい地域のかたはどう時期を見計らえばいいのか、お悩みではないでしょうか?春の場合、一番確かな目安は周囲の植物の状態です。桜を基準にするとよいでしょう。用土は無肥料のものが適しています。
レタス、ゴボウ、ホウレンソウなど数種の野菜が、このような性質を持ち、目覚めるのを待ってタネまきするか、休眠打破処理をしてタネまきをします。タネが発芽するとき光があった方が発芽が促進されるタネを好光性種子と呼び、反対に光に当たると発芽が抑制されるタネを嫌光性種子と呼びますが、この中間で光の影響を全く受けない中間性のタネも存在します。これらの性質は温度や休眠とも複雑に関係し、ゴボウやミツバは恒温(こうおん)では好光性を強く現しますが、変温では明暗による発芽の差はほとんど見られません。
ドングリ類とは別に、エゴノキの種子も一旦乾燥させると、発芽はしません。ですから採ったらすぐ蒔く「採り蒔き」をします。ドングリとは対照的に、長い間休眠できるものもあります。ミズキなどがそうです。ミズキは土の中に埋まっていれば、10年以上発芽能力があるそうです。このように土中で生きたまま休眠できるもの7を「埋土種子」と呼ぶそうです。埋土種子の寿命は長いもので20年以上だそうです。シラカンバ、ダケカンバ、ハンノキ、ナナカマド、ウダイカンバ、ヤマイチゴ、タラ、ヌルデなどにこのような能力があります。
それに対して、夏休眠する型として、タマネギ、ニンニク、ワケギ、ラッキョウなどがあります。これらの植物では、長日で鱗茎が形成され、高温で休眠が誘導され、高温期を休眠することで耐暑性を獲得しています。アスパラガスには休眠があるとされていますが、恐らく他発休眠であり、日本の冬の寒さに対応して生育を停止しているのだと思われます。熱帯では休眠する事なく年中生長しています。
殻(莢)からはずしてはいけません。莢から外れた種子は絶好のタイミングではなくすぐに発芽してしまうし、鳥や虫に狙われやすくなります。まあ、振っているとどうしてもさやからこぼれ出します。気にせず適当に虫や鳥へのおっそ分けと思ってください。莢から外れてこぼれた夏の暑い時期に発芽しても、すぐに虫たちが処分してくれます。なるようになるだけです。全ての種子が生き残ることの方が自然ではありません。莢ごと転がったものを軽く耕しておくと徐々に莢が分解されてちょうどよい時期に発芽するわけです。
消毒後は日陰で30分ほど干してから蒔きます。お酢での殺菌は土中の害虫からも守ってくれますし、しみ込んで栄養分にもなります。まき土は新たに芽を出す植物にとっては産着のようなものですね。できるだけ新しく清潔な用土を使いましょう。新しい土でない場合は太陽熱を利用して消毒しましょう。日当たりの良いところにビニールを敷き、土を約1cmの厚さに広げて日光消毒、途中二回ほど混ぜ返します。殺菌と同時に土中の窒素が増え、焼き土と同じ効果があるそうです。一日で良いので頑張りましょう。
特に、好光性のレタスやセロリなどの、クワや手で押さえるだけで大丈夫です。豆類では、まいた鳥がついばんでしまうことが少なくありません。新聞紙や寒冷紗をかけるか、市販の鳥害対策用のネットなどを張るようにします。それぞれ発芽適温があるので、その温度であればだいたい2〜3日から1週間程度で発芽しますが、中には1カ月ほどしてまいたのも忘れたころに芽を出すものもあります。休眠状態に入るものや、水分がなかなか吸収されないものは、発芽が遅くなるからです。
種子は、種苗会社による元詰め種子と、店頭詰めの種子があります。元詰め種子は、多少高価ですが品質はお墨付き。また、最近は一代雑種(F1)の種が多く出回っていて、病気に強く育てやすいので、買うときの目安にしてください。ただし、F1から採れる種をまいても、性質(品質、耐病性など)が親と異なる場合があります。F1以外の品種なら、採取した種や、まき残りの種は、上手に保存すれば翌年も利用できます。種まき後、一般には、2〜3倍の土をかけますが、土質によって異なり、重い土では薄くします。
[PR]種 通販
-
Categories